木材利用の効果

炭素固定の仕組み

木材の炭素固定とは、木が成長していく中で大気中のCO2(二酸化炭素)を吸収し、炭素として蓄えることです。 木材が伐採され建材や家具などに使われると、木材に固定された炭素は大気中に戻されることなく木材の中に保たれます。この性質により、地球温暖化の原因となるCO2の増加を防ぐことができます。また、森林の管理や再植林を適切に行うことで、新たな木が成長し続けるため、持続的に炭素固定が行われます。 ただし、木材が燃やされたり、腐敗したりすると、固定されていた炭素は再びCO2として大気中に放出されてしまうため、木材を適切に利用し管理していくことが重要です。 炭素固定のメカニズムを理解し、森林資源を大切に使うことは地球環境の保護に繋がるのです。
炭素固定の仕組み解説図

木材利用とSDGs

SDGsポスター

SDGsとは

国際連合が2015年に定めたSDGsは、「持続可能な開発目標」として2030年までに達成したい17の目標を指します。これらの目標は、「貧困をなくす」、「飢餓をゼロにする」、「質の高い教育を提供する」、「ジェンダー平等を実現する」など、人々の生活をより良くするためのもののほか、「気候変動に対する行動」や「海や陸の生態系を守ること」も含まれます。地球全体の持続可能な未来のために、SDGsの指し示す目標に向かってすべての国、すべての人々が協力して課題に向き合うことが大切です。
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木材利用で持続可能な社会へ

長く使える木製品を作ることや木製品を選択することは、炭素固定を促進し持続可能な社会への貢献になります。特に木造建築や木材を利用した公共スペースの造設など、木を使ったまちづくりは、大量の木を使うため炭素固定量の増加になるという点で効果的です。

木材利用促進に向けた取り組み

地域に根差した企業として、地域社会との積極的な交流を通じ、地域の発展に貢献してまいります。
木の旅 in はつかいちへの協力
2023年8月5日から始まりました、はつかいち観光協会企画運営・実施の ”木の旅inはつかいち” へ協力しています。 参加者10組20名(保護者1名、小学生1名で1組)で川上から川下まで、木材の流れ(伐採→製材→乾燥→製材→加工など)を小学生を対象により深く学んでいただき、木材の良さを知ってもらいます。 また、産業視点として、それぞれの分野に企業があることを知ってもらうことを目的としています。
はつかいち環境フェスタへの参加
廿日市市では、2022(令和4)年6月9日に「ゼロカーボンシティ」に挑戦することを宣言し、市民、事業者、行政の「オールはつかいち」で2050年カーボンニュートラルの実現に取組む事としています。 われわれ組合はその趣旨に賛同し、2023年から「はつかいち環境フェスタ」に積極的に参加し、ブース出展しています。
工場見学受け入れ
お施主様、設計士の方、建設会社の方々に、組合員企業の工場を見学していただくことで、設計段階からの木材利用の促進につながることを期待します。 また、課題研究に取り組む学生の皆さんにも見学していただき、ゆくゆくは将来の木材・建築の業界で活躍していただけることを期待しています。
広島西部木材振興協同組合
事務局
事務局 〒738-0021  広島県廿日市市木材港北5-95 (廿日市市木材利用センター内)
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